新しいMacBook Pro Retina (13インチ)を購入したのでちょっとずつ設定中です。
今回はメモ代わりにMacとWindowsそれぞれの環境で、openFrameworksをコマンドライン上でコンパイル・実行する方法を書きたいと思います。
MacのターミナルからopenFrameworksを使う
まずMacのターミナルでopenFrameworksをコンパイル・実行する方法を紹介します。
openFramewokrsのコンパイル
最初にopenFrameworksのソースコードを入手します。
残念ながら現在リリースされているopenFrameworks 0.8.4は最新のXcodeに対応していないため、openFrameworksをコピーしたいディレクトリに移動して、次のコマンドでgithubのmasterブランチから最新版のコードを取得します。
git clone https://github.com/openframeworks/openFrameworks.git
コマンドライン・デベロッパ・ツールのインストールが必要というダイアログが表示された場合は、併せてインストールしてください。
ソースコードの取得が終わったら、openFrameworks/libs/openFrameworksCompiled/project/
ディレクトリに移動し、make
コマンドでopenFrameworksをコンパイルします。
make
ターミナルにDone!
と表示されたらコンパイル完了です。
サンプルの実行
続いてサンプルを実行します。
まずは適当なサンプルのディレクトリに移動します。今回はopenFrameworks/examples/3d/3DPrimitivesExample
にしてみます。
次に以下のコマンドでmakefileCommon
ディレクトリのサンプル用Makefileをコピーします。
cp ../../../libs/openFrameworksCompiled/project/makefileCommon/Makefile.examples Makefile
後はmake
コマンドでサンプルをコンパイルして、make run
するとサンプルが動作します。
make Debug
、make RunDebug
でデバッグ版のコンパイルと実行も可能です。
なお、サンプルディレクトリの位置を移動させる場合は、Makefile内のOF_ROOT
で指定されている、openFrameworksディレクトリへの相対パスを書き換える必要があります。
WindowsのターミナルからopenFrameworksを使う
続いてWindowsのターミナルからopenFrameworksをコンパイル・実行する方法を紹介します。
openFrameworksのコンパイル
まずコンパイルに必要なgit
コマンドとopenFrameworks用のコンパイル環境であるofMinGWを入手します。
- Git for Windows
- ofMinGW(ダウンロード用zipファイルはこちら)
次に、展開したofMinGWのofMinGW.bat
を実行してターミナルを立ち上げ、git
コマンドでソースコードを取得します。
git clone https://github.com/openframeworks/openFrameworks.git
ソースコードの取得が終わったら、openFrameworks/libs/openFrameworksCompiled/project/
ディレクトリに移動し、make
コマンドにコンパイルオプションを指定してopenFrameworksをコンパイルします。
make PLATFORM_CFLAGS=-std=gnu++11
Done!
と表示されたらコンパイル完了です。
サンプルの実行
続いてサンプルを実行します。引き続きofMinGW.bat
のターミナルを使用します。
適当なサンプルのディレクトリに移動し、以下のコマンドでmakefileCommon
ディレクトリのサンプル用Makefileをコピーします。
cp ../../../libs/openFrameworksCompiled/project/makefileCommon/Makefile.examples Makefile
後は、コンパイルオプションを指定したmake
コマンドでサンプルをコンパイルして、
make PLATFORM_CFLAGS=-std=gnu++11
make run
するとサンプルが動作します。
尚、コンパイル時に毎回PLATFORM_CFLAGS
を指定するのが面倒な場合は、
openFrameworks\libs\openFrameworksCompiled\project\win_cb\config.win_cb.default.mk
の中に直接PLATFORM_CFLAGS += -std=gnu++11
を追記するとオプション指定を省略できます。(こちらのやり方のほうが素直かもしれません)