ruby-processingを(極力簡単に)Macにインストールする
ゴールデンウィーク満喫中です。時間があると思うとついダラダラしちゃいますね。
先日、会社で使っているMacの再セットアップついでにruby-processingをインストールしたので、今日はその方法を書いてみます。
ruby-processingのインストールは、公式も含む各種サイトの説明が異なっていたり古かったりして以前ハマった経験があるので、OSインストール直後のクリーンな状態からセットアップした、現時点(2014/5/1)での最も簡単&確実な方法としてまとめてみたいと思います。
ruby-processingとは
ruby-processingはProcessingをRuby言語から使えるようにする処理系(ツール)です。Mac、Windows、Linuxで動作し、Rubyを使って以下のように手軽にスケッチを作成することができます。
def setup size(300, 300) end def draw background(0, 64, 0) fill(255, 0, 0) noStroke rect(100, 100, 100, 100) end
ruby-processingのMacへのインストール方法
ruby-processingを動かすには以下のソフトが必要です。
- ruby-processing
- Processing
- JRuby
- JDK (Java SE Development Kit)
- RubyGems(必須ではないがruby-processingのインストールが簡単にできる。Macにプリインストール済み)
- Homebrew(必須ではないがJRubyのインストールが簡単にできる)
- Command Line Tools(Homebrewを動かすのに必要)
では、順を追ってインストール手順を説明していきます。尚、動作はMac OS X 10.9.2で確認しています。
Processingのインストール
まず、Processingをインストールします。Processingのインストールは公式サイトからダウンロードしたzipファイルを展開し、中身のProcessingアプリを任意の場所に置くことで行います。
今回は展開したProcessingアプリをアプリケーションフォルダに置いたものとして説明を進めます。
Homebrewのインストール
次に、JRubyをインストールする下準備としてHomebrewをインストールします。Homebrewは公式サイトの説明にある通り、ターミナルから以下のコマンドを実行することでインストールできます。
ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.github.com/Homebrew/homebrew/go/install)"
インストール中、Command Line Toolsを追加でインストールするか確認された場合はインストールを選択します。
インストール完了後はbrew doctor
コマンドを実行し、出力された指示どおりに設定を行いHomebrewが動く状態にします。
JRubyのインストール
続いてJRubyをインストールします。JRubyは次のコマンドでインストールできます。
brew install jruby
JDK(Java SE Development Kit)のインストール
JRubyインストール後、ターミナルからjruby
コマンドを実行してみて、JDKがない旨メッセージが表示される場合はJDKもインストールします。
JDKは公式サイトからMac OS X x64用のdmgファイルをダウンロードして実行することでインストールできます。
ruby-processingのインストール
最後にruby-processingをインストールします。ruby-processingはMacにプリインストールされているRubyGemsを使って、以下のコマンドでインストールできます。
sudo gem install ruby-processing
インストール完了後、.rp5rc
ファイルにProcessingのパスを記述します。Processingアプリをアプリケーションフォルダに置いた場合は、以下のコマンドで.rp5rcファイルが作成できます。
echo 'PROCESSING_ROOT: "/Applications/Processing.app/Contents/Java"' > ~/.rp5rc
Processingアプリをアプリケーションフォルダ以外に置いている場合は、コマンド中のパス("/Application〜Java"の部分)を書き換えて実行してください。
動作を確認する
(2014-12-30 追記: ruby-processingのサンプル取得方法が変更された模様です。以降の説明はスルーしてください)
以上でインストール作業は終了です。最後にruby-processingの動作を確認してみます。任意のフォルダで以下のコマンドを実行してサンプルを展開し、
rp5 unpack samples
次のコマンドでサンプルを実行してみてください。
rp5 run samples/contributed/jwishy.rb
次のようなウィンドウが開いたらインストール成功です。
終わりに
改めてruby-processingのインストール作業を書き出してみましたが、結構やることが多いですね。一つ一つの作業は単純なのですが、単純であるが故に油断しやすく、一カ所見落とすと原因がわからず以外と手こずってしまったりします。
ruby-processing自体はなかなか使いやすそうなので、Rubyの勉強も兼ねて、今後もいくつか実験コードを作成してみようと思います。