PICO-8 日本語版マニュアルを0.1.9にアップデートしました(+変更点の解説)
I've updated the PICO-8 Japanese manual to 0.1.9. This post is the explanation of it, but only written in Japanese. Sorry!
シルバーウィークを利用してPICO-8の日本語版マニュアルを0.1.9にアップデートしました。あわせて日本語の説明がわかりにくかった箇所も修正してあります。
PICO-8 日本語版マニュアルへのリンクはこちら:
翻訳を通して0.1.9の変更点を一通り把握することができましたので、簡単に解説してみたいと思います。
キー操作
マニュアルに追記:
消音/消音取り消し: CTRL-M
ポースメニュー(実行中): ENTER
以前からあったような気がしますが、マニュアルに明記されましたコードエディターでプログラムの先頭と終端に移動: CTRL-UP/DOWN
グリフ文字入力: ALT + a..z
マニュアルから削除:
- ポーズ: P
操作はまだできるみたいですがマニュアルから削除されました
ちなみに私のMacだとグリフ文字の入力ができないのですが、これってなんででしょうね…。
起動オプション
追加されたオプション:
pixel_perfect n
1ならフィルターなしの整数倍の拡大を行いますdraw_rect x,y,w,h
PICO-8の画面を描画するウィンドウの座標とサイズを指定しますscreenshot_scale n
スクリーンショットの拡大率を指定しますgif_scale n
アニメGIFの拡大率を指定しますtimeout n
ダウンロード開始を待つ最大時間を秒単位で指定します
削除されたオプション:
- aspect
- scale
削除されたオプションはdraw_rect
オプションで代替するということのようです。
クリップボード対応
save
/load
の際に、ファイル名に"@clip"
を指定することで、ホストOSのクリップボードに対して読み書きできます。
それに対応する形で、stat
関数とprinth
関数も仕様が拡張されています。
stat x
xの値に応じたシステムの状態を取得します。
0: メモリ使用量
1: 最後の画面更新時のCPU専有率 (1.0で100%使用)
4: クリップボードの内容 (ユーザーがCTRL-Vを押した後に有効)
16-19: チャンネル0-3で再生中のSFX番号
20-23: チャンネル0-3で再生中のノート番号(0-31)
printh str [filename] [overwrite]
filenameが指定されていると、文字列をホストOS上のファイルに追記します。
overwriteをtrueにすると、ファイルに追記ではなく上書きします。
ホストOSのクリップボードに書き込む場合は、ファイル名に"@clip"を指定してください。
GPIO対応
GPIOは汎用入出力(General Purpose Input Output)を表し、マシン間の通信を可能にします。
PICO-8は0x5f80-5fffの範囲をGPIOピンに割り当てており、poke
関数やpeek
関数による操作が可能です。
その他の変更点
- BBSにスプライトやカートリッジを直接コピー&ペースト可能に
- SPLOREにJAMカテゴリーを追加
- マウスオーバーで各種エディターの情報を表示
- 保存の際に.p8.pngの上限サイズを超えていたら警告を表示
- 音楽エディターで8ラインの区切りに補助線を表示
- HTML5版出力が60fpsに対応
実は元のマニュアルの誤表記っぽいものもまあまあ見つけており、翻訳の際にさりげなく修正しているのですが、こちらはJosephさんにひっそりとフィードバックしておきたいと思います。