Pyxel 30万ダウンロード記念動画を作りました Pyxel 300,000 download commemorative video

Python向けレトロゲームエンジンPyxelが30万ダウンロードされました!ありがとうございます!

Retro game engine Pyxel for Python has been downloaded 300,000 times! Thank you!

ということで、記念動画を作成してみました。

So, I made a commemorative video.

皆様、引き続きPyxelをよろしくお願いします。

Thank you all for your continued support of Pyxel.

面白いものがたくさん出てくることを期待しております!

I hope that you will create many interesting things with it!

Run Pyxel on your blog! (ブログ上でPyxelを動かそう!)

Dear Pyxel users, are you enjoying the web version of Pyxel? In Pyxel 1.8.17, I added a function that allows you to run Pyxel directly on your blog.

Pyxelユーザーの皆様。Web版Pyxelを楽しんでいただけていますか? Pyxel 1.8.17でPyxelをブログの上で直接動かせる機能を追加したのでご紹介します。

How to use Pyxel Web (Web版Pyxelの使い方)

For basic usage of the web version of Pyxel, please refer to the previous article.

Web版Pyxelの基本的な使い方は以前の記事をご参照ください。

How to run Pyxel on your blog (ブログ上でのPyxelの動かし方)

You can run Pyxel on your blog by creating a div tag with the id pyxel-screen and executing the function launchPyxel from JavaScript.

pyxel-screenというidのdivタグを作成し、JavaScriptからlaunchPyxelという関数を実行することで、ブログ上でPyxelを動かせます。

The arguments of the launchPyxel function are the same as for custom Pyxel elements. For example, if you want to write Python code directly, add the following tag to your blog

launchPyxel関数の引数は、Pyxelのカスタムエレメントと同じです。例えば、Pythonコードを直接書きたい場合であれば、次のタグをブログに追加します。

<div id="pyxel-screen" style="position: relative; width:300px; height:300px"></div>
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/kitao/pyxel/wasm/pyxel.js"></script>
<script>
let script=`
import pyxel
pyxel.init(100, 100)
pyxel.cls(8)
pyxel.line(0, 0, 100, 100, 7)
pyxel.show()
`;
launchPyxel({ command: "run", script: script });
</script>

It then looks like this.

するとこうなります。

Enjoy!

ご活用ください!

How to use the web version of Pyxel, a retro game engine for Python

(This article is a translation of an earlier Japanese posting 日本語版の記事はこちら)

It has already been four years since the first release in June 2018. Little by little, with added features and improvements, Pyxel, the retro game engine for Python, is now at version 1.8.

The theme of the Pyxel 1.8 series is the expansion of supported platforms.

Pyxel was originally multi-platform, but 1.8 expands support to the following platforms:

And the last major platform that is currently being developed at a rapid pace is the web browsers.

The web version of Pyxel is just now getting a full set of functions working, and I am already seeing a variety of potential applications, so I would like to introduce some interesting aspects of the web version of Pyxel and its basic usage.

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Python向けレトロゲームエンジンPyxelがWebに対応しました!

2018年6月に最初のリリースを行ってから、早いものでもう4年。少しずつ機能の追加と改良を重ね、Python向けレトロゲームエンジンPyxelはバージョン1.8になりました。

Pyxel 1.8系のテーマは対応プラットフォームの拡大です。

元々マルチプラットフォーム対応を謳っていましたが、1.8では対応プラットフォームの強化を進め、正式に以下の環境をサポートするようになりました。

そして、現在急ピッチで整備を進めている最後の大物プラットフォームがWebブラウザです。

Web版Pyxelはようやく一通りの機能が動作するようになったところなのですが、すでに様々な応用の可能性が見えてきていますので、今回はWeb版Pyxelの面白いところや、基本的な使い方などをご紹介したいと思います。

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6 Most Popular Open Source Game Engines(最も人気のあるオープンソースのゲームエンジン6選)

Do you enjoy game development?

ゲーム開発楽しんでいますか?

Recently game development with game engines is getting popular. The functions and expressiveness of game engines are also evolving.

近年、ゲームエンジンを使ったゲーム開発が一般的になりつつあり、その機能や表現力もどんどん進化しています。

While commercial game engines such as Unreal Engine and Unity are well known, open source game engines are also becoming more sophisticated and unique.

また、Unreal EngineやUnityなどの商用のゲームエンジンがよく知られていますが、オープンソースゲームエンジンも高機能なものやユニークなものが増えています。

In this article, I would like to introduce you to the 6 most popular open source game engines right now.

この記事では、今最も人気のあるオープンソースゲームエンジン6つを紹介したいと思います。

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Pyxelを開発する理由とGitHub Sponsorsの開始について

Python向けレトロゲームエンジンPyxelのユーザーの皆様、こんにちは。

バージョン1.6からは、通常のサンプルとは別に2つのPyxel製ゲーム(以下の画像)もバンドルするようにしたのですが、楽しんでいただけていますでしょうか。

こちら、UK在住のスーパークリエイターAdamさん作のゲームなのですが、どちらも面白いだけでなく、歯応えも相当ありますので、クリアを目指すのであれば心してかかった方が良いと思います。私も動作確認のためにクリアまでプレイしたのですが、ものすごい時間がかかって、ほとんどゲームセンターCXのノリでした…。

昨年12月、Rust版コアエンジンを搭載した新バージョンのPyxelをリリースし、その後の不具合修正もひと段落して、やっと一息着くことができました。無事たくさんの方々に使っていただけているようで、PyPIで24万ダウンロード、GitHubも9300スターとなりました。現在は、新たな不具合報告に怯えつつも、10000スターになる日をワクワクしながら待っているところです。(追記:2022/12月現在 PyPIでは32万ダウンロード、GitHubでは11000スターになりました!)

Pyxel新バージョンのリリースと共に新たに始めた試みとして、OSS開発に対してGitHub上で寄付を募るGitHub Sponsorsの開始があります。

このGitHub Sponsorsの登録にあたり、何のためにPyxelを開発するのか、なぜスポンサーの募集をするのか、今後どんな開発を行いたいかを英作文したのですが、全体ボリュームを抑えるため日本語の併記は見送ったため、今回はGitHub Sponsorsページの日本語訳をこちらに掲載したいと思います。

あと、勢いでKo-fiも登録してみました。コーヒーを一杯奢るという例えで寄付を募るという考え方がカジュアルで面白いですね。

ko-fi

Pyxelがスポンサーを募集する理由(日本語訳版)

(元の文章はこちら

こんにちは。私はソフトエンジニアのTakashi Kitaoです。その昔はゲーム開発者で、PlayStatino向けのゲームをいくつかデザイン・開発していました。得意な技術領域はグラフィックスやゲーム開発で、今はGitHubオープンソースプロジェクトであるPyxelの開発に集中しています。

PyxelPythonのために設計されたゲームエンジンで、Pythonモジュールと専用のリソース編集ツールで構成されています。

Pyxelには以下のような特長があります。

Pyxelの使いやすさや楽しさ、Pythonとの互換性は様々な人々の注目を集め、プロジェクトがリリースされた2018年には、GitHubデイリーランキングで世界1位のプロジェクトになりました。その後も世界中でユーザーは増え続け、2022年にはプロジェクトのスター数が11000を超えました。また、大学や高校、塾などの実際のプログラミングの授業でも活用されています。(訳注:日本だと、慶應技術大学、大阪大学、東京フランス国際学園などの授業で使われています)

私はPyxelの開発者として、プログラミング学習者、趣味のゲーム開発者、子供たちのために、機能の追加とメンテナンスを今後も継続していきたいと考えています。私の若い頃は、コンピューターの性能向上に合わせて、一歩一歩プログラミングのスキルを学んでいくことができましたが、今日はたくさんの情報がある一方、初心者がプログラミングを楽しみながら実践的に学習できる環境を見つけることが難しいと感じるからです。

しかし、Pyxelの開発を継続するには、各プラットフォームのテスト環境を構築し、OSの定期的なアップデートに追従し、ユーザーからの不具合報告を分析・解決する時間を確保する必要があります。実際のところ、それには相当の労力が必要です。

そのため、私はGitHubスポンサーの支援により、開発機材、技術資料、ユーザーサポートの時間を確保できるようにしたいと考えています。

Pyxelでは今後、以下の機能の開発を予定しています。

  • 簡単にPyxelプログラミングを試したり作品を公開できるWebブラウザ版のサポート
  • リソース編集ツールの刷新。特に音色の作成機能や、本格的なメロディ編集機能の追加
  • プログラミング初心者向けのチュートリアルやサンプルの充実
  • 子供たちも含めた、世界中のPyxelユーザーのための楽しいGame Jam (ゲームプログラミングの大会) の開催

あなたの支援と期待で、より積極的にPyxelの開発を進めていけるようになるとうれしいです。どうぞよろしくお願いします!

GitHub Sponsors

Python向けレトロゲームエンジンPyxel 1.5.0をリリースしました!

かなり久々のブログ更新。Pyxelの開発に時間を割いていたため、ブログもだいぶ間が空いてしまいました。

12月11日に新バージョンのPyxelである1.5.0をリリースしました。前回のリリースは昨年11月でしたので、実に13ヶ月ぶりのバージョンアップになります。

f:id:tkitao:20211218134657p:plain

その間、何か別のことをやっていたかというと、そういうわけではなく、今後Pyxelで色々やりたいことを実現できるように、Pyxelを新規に設計し直していました。つまり、新しいPyxelは以前のバージョンと中身が全くの別物になっています。

この大変更によりできるようになったことは非常にたくさんあるのですが、本日は1.5.0の変更内容を大きく3つのグループに分けて、それぞれの概要を紹介していきたいと思います。

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